和紙100%の挑戦 –サステナブル・ロンT試作とフィールドテスト

和紙100%の挑戦 –サステナブル・ロンT試作とフィールドテスト

試作品が完成、フィールドテストへ

OFLAが挑戦したのは、「和紙100%で作る長袖Tシャツ(ロンT)」です。伝統素材である和紙を用い、自然と調和したアウトドアウェアを開発しています。このロンTは、地球にやさしく、丈夫で長く使えるよう設計され、日常から山岳フィールド、常温から氷点下の環境まで幅広いシーンで試作品のテストを実施中です。
私たちが目指すのは、「人と自然がともに生きる未来」。その想いを込めたサステナブルな一着をご紹介します。

※販売用のECサイトは3月オープン予定です。
オープンしました!

※試作品のためロゴなどの装飾はありません。仕様は今後一部が変更される予定です。


環境にやさしい素材選び – サステナビリティへ–

一般的なアウトドアウェアに使われる素材は、生産から廃棄まで環境への負荷が大きいものが多いです。たとえば、ポリエステルなどの化学繊維は石油由来であり、洗濯や着用のたびにマイクロプラスチックを発生させ、最終的に海や空気を汚染してしまいます。また、自然素材である綿でさえ、従来の大量の水や農薬を必要とする栽培方法では環境負荷が高いと指摘されています(※持続可能な方法で生産された綿は除く)。

こうした課題に向き合い、OFLAでは環境負荷の少ない素材を求めた結果、伝統的な和紙繊維にたどり着きました。

なぜ、和紙素材なのか?

和紙は日本の伝統的な技術によって生み出され、1000年を超える歴史の中でその優れた特性が活かされ続けています。

和紙の原料は主に樹木や麻などの植物繊維です。今回採用した素材は、成長が早く毎年収穫できる多年生植物を用いることで、資源の再生サイクルを早め、環境への負担を大幅に軽減しています。

本製品に使われる和紙糸では、マニラ麻(アバカ)の樹皮繊維を採用。苗を植えてから約3年という短い周期で収穫可能で、農薬や過剰な水を必要としない持続可能な素材です。

こうした持続可能な素材選びの背景には、「自然環境の保護と生物多様性の回復」というOFLAのブランド哲学が息づいています。製品の原料段階から環境に配慮した選択を行うことが、OFLAの事業姿勢そのものを示しています。

和紙の力を最大限に活かす「和紙素材」

このロンTのテキスタイルには、創業1929年の老舗縫製メーカー、株式会社和興が開発した和紙100%の技術「和紙素材」を採用しています。
「和紙素材」は和紙が本来持つ天然の特性を最大限に引き出す革新的なプロセスです。化学的な後加工に頼らず、和紙そのものの力で下記の機能を実現しています。ポリエステル製の速乾シャツに匹敵する機能性を持ちながらウールのような抗菌防臭性を持ち、合成繊維のような環境負荷を生み出さずに済む点が画期的です。

  • 通気性・吸湿性抜群
    和紙の多孔質な布地は非常に軽く、空気がよく通ります。汗をすばやく吸収・放湿するためムレにくく、常にさらりとした快適な肌触りを提供。盛夏の登山でも涼しく過ごせるのは大きなアドバンテージです。

  • 抗菌防臭効果

    和紙繊維に含まれる植物由来の抗菌成分が、雑菌の繁殖や汗の臭いを自然に抑制します。長時間のアクティビティや、旅先で洗濯が難しい状況でも清潔さを保ち、頻繁な洗濯を必要としません。驚くべきことに、未洗濯時よりも10回洗濯後のほうが抗菌効果が向上するという試験結果もあります(詳細は別途コラムに掲載予定)。

  • 天然のUVカット効果

    和紙の原料である植物繊維自体が紫外線を和らげる性質を持ち、強い日差しの下でも肌を優しく保護。化学的なUVカット剤を後加工しなくとも、生地そのものが自然な日焼け止めの役割を果たします。高山や夏場のアウトドアでも、このロンT一枚で安心感が得られます。

和紙素材の原料となるマニラ麻

「和紙素材」の原料となるマニラ麻は、環境にやさしい植物です。

マニラ麻
  • 農薬をほとんど使わず育つため、環境への影響を最小限に抑えられます。

  • 2〜3年で成長し、持続可能な資源として活用可能。

  • 生分解性があり、使用後は土に還り自然へと循環します。

  • 焼却しても有害物質が発生せず、安全です。

  • 多孔質繊維のため、軽量で耐水性が高く、海水への耐性も兼ね備えています。

サステナブルな未来を実現するためには、環境負荷の低い素材選びが欠かせません。OFLAのロンTは、着る人の快適さだけでなく、地球に優しい選択肢として設計されています。

生分解性

このロンTは、生分解性(コンポスト可能)にも優れています。
役目を終えた後、適切な環境下で土に埋めることで、繊維が自然に分解され地球に還ります。
一般的な綿素材の衣類が土中で分解されるまでに1年以上かかるのに対し、和紙繊維は数ヶ月で分解が進むケースも報告されています。最終的には、肥料のように土壌を豊かにし、次の植物の養分にもなります。廃棄後もゴミを残さず、むしろ自然を再生させる一助となる—まさにネイチャーポジティブな素材です。環境に有害な物質を出さず、生態系への負荷を軽減するこの和紙100%ロンTは、着る人にも地球にも優しい選択となります。


長く愛用して欲しいという願い

丈夫で長持ち – 和紙ウェアの耐久性

「紙の服なんてすぐ破れてしまうのでは?」という懸念は無用です。
和紙繊維で作られたこのロンTは、アウトドアで安心して着用できる高い耐久性を備えています。
和紙の原料となる麻繊維は、綿よりも一本一本が長くしなやかで、引張りや摩耗に対する強度が高い特徴があります。実際、原料として用いられる麻はその耐久性と耐摩耗性からロープとしても利用され、かつてはクライミング用途でも使用されていました。
伝統的な和紙は通常の紙よりもはるかに丈夫であり、それを活かして生み出された和紙素材(和紙素材)は、アウトドア用途でも十分なパフォーマンスを発揮します。

このロンTでは、特殊な紡績技術と織りによって生地の強度としなやかさを両立させています。私たちは試作したシャツを実際に山岳地帯でフィールドテストし、重いザックを背負っての歩行や岩場での摩擦、クライミング時のビレイ(※)等の過酷な状況下でも、生地が破れたり著しく摩耗したりしないことを確認しました。汗や雨で湿った場合でも生地のコシは損なわれにくく、洗濯機で何度洗っても型崩れしないタフさがあります。
※肩絡みでのテスト。今時この安全確保は極々限定的な状況下に限られるでしょう。

Reduce(廃棄物の発生抑制)

環境への負荷軽減の基本方針として知られる3R(Reduce・Reuse・Recycle)のうち、一番始めるくるのがReduce(廃棄物の発生抑制)です。この観点からも、長く使える製品であることは非常に重要です。和紙100%ロンTは、その丈夫さゆえに使い捨てにならず、愛着をもって長年使用していただけるため、結果的に買い替えによる廃棄衣料の削減にも貢献します。和紙素材素材のサンプル品では、70日以上の着用と50回の洗濯にも耐えることが確認されています(検証は今後も継続します)。

品質と耐久性を追求したこの一着は、私達自身、日常からアウトドアのお供として長くともに生きていける相棒にしたいと思い開発しています。


日常からアウトドアまで

スポーツ仕様 × リラックス仕様の融合

このロンTは、あらゆるシーンで活躍するデザインです。

  • 日常生活:シンプルで洗練されたデザイン、通気性抜群の快適な着心地

  • ヨガ・ランニング:動きやすく、汗を素早く吸収・発散する特性

  • クライミング・登山:軽量でありながら丈夫、高山の環境にも適応

サイズ感とシルエット

どんな場面でも自然にフィットし、快適な着心地を実現することを目指しました。
日常利用も念頭に、ストレスフリーな着心地を追求。丈は前屈時に肌が露出しないよう、またクライミング時にハーネスから裾がはみ出さない適切な長さに調整。身幅もランニング時のばたつきを防ぎつつ、身体の屈曲時にシルエットが過度に出ないよう配慮しています。
現在、毎朝から夜の就寝中まで常時着用し、野良仕事、ランニング、登山など多様なシーンでテストを重ね、必要な仕様の変更を検討中です。

現在、毎日朝から夜の就寝中まで常時着用、野良仕事からランニング・登山とテストを行っており、必要な仕様の変更箇所を洗い出しています。


日本の職人技 × 環境負荷の少ないモノづくり

OFLAの製品は、日本の職人の技術と知恵を結集し、環境への影響を最小限に抑えながら高品質を追求しています。縫製はもちろん染色も日本国内にて実施。染色は製品染(後染め)です。職人による手染めで光によって雰囲気を変える「藍鼠」色を再現していただきました。
和紙ならではの風合いを活かしながら、耐久性や機能性を兼ね備えた一着を生み出しました。

「着る人にも、地球にもやさしい服」を目指し、ファッションを通じて持続可能な未来を築いていきます。


自然とともに生きる未来へ – OFLAのネイチャーポジティブへの願い

100%和紙ロンTには、OFLAの掲げるブランド哲学が体現されています。単に環境へのフットプリントを減らす(持続可能性)のみならず、自然環境を積極的に良くしていくネイチャーポジティブな姿勢を示しています。
環境にやさしい素材を選ぶことは、森や海への負荷を軽減するだけでなく、生態系への思いやりでもあります。和紙ロンTは、製造・使用時に有害物質を発生させず、寿命を迎えて土に還るときには土壌を豊かにし、新たな生命の育成を助ける—まさにネイチャーポジティブな素材です。
OFLAは北アルプスの豊かな自然にインスピレーションを受け、生まれたライフスタイルブランドとして、素材選びから製品設計、ライフサイクルまで徹底的に配慮したものづくりを追求しています。
「自然とともに生きる未来」を実現するため、一人ひとりが日常の中で環境に配慮した選択をすることが大切だという思いを込めています。

生物多様性への貢献

OFLAは自然とともに生きる未来を支えるため、本製品の売上の一部(売上の数%を予定)を、ライチョウの研究・保護活動に寄付します。(今後、他の動植物への寄付も検討予定です。)
ライチョウは、日本アルプスに生息する特別天然記念物であり、気候変動や生息環境の変化により絶滅の危機に瀕しています。
私たちは、サステナブルなモノづくりとともに、生物多様性の保全にも積極的に貢献していきます。

※ライチョウコラムはこちらからご覧ください

販売について

販売はECサイトにて行う予定です。サイトオープンは3月を予定しています。
オープンしました!

Instagramでも随時情報を発信していきますので、気になった方は是非フォローをよろしくお願い致します。

Instagram プロフィールリンクURL

ブログに戻る
ハーフハンカチ|2つの大自然を一枚に。

この物語を身につける

ハーフハンカチ|2つの大自然を一枚に。

¥1,980 ― 売上(税抜)10%はニホンライチョウ保護活動へ